アスベスト分析調査会社の選び方とは?スピーディな分析と処理能力が強み‐デイラボ

アスベストに関する法改正に伴い、2022年4月から建築物の解体工事において、元請業者や自主施工者はアスベスト有無の事前調査報告が義務づけられました。分析調査を行うためには専門の会社に依頼しなくてはいけません。しかしアスベストの分析調査会社は国内に多数存在しているため、どう選べばいいかの判断は難しく、さらに工期が迫っている場合は選択に時間をかける訳にもいきません。

本記事ではアスベストの分析調査を行う会社の選び方のポイントをお伝えします。特に工期に影響の少ないスピーディな分析調査を希望する方は、ぜひ御一読ください。

本記事の要約

  • スベストの分析調査を行うなら定性分析で十分である
  • アスベスト分析調査会社の選び方には「分析調査の速さ」「報告書の正確さ」「専門資格者の在籍率」の3つのポイントがある
  • 迅速で高精度な分析ならスピーディな対応に強さを発揮するデイラボへ

アスベストの分析調査方法について解説

アスベストや分析調査についての簡単な解説と、どのような分析方法があるのかをご紹介します。

アスベスト(石綿)とは

「アスベスト(石綿)」とは天然に産出される「繊維状けい酸塩鉱物」のことです。耐久性や防火性、防音性、断熱性に優れていたため、建築材料としてかつて大量に使用されました。建築材料としてだけではなく、摩擦材やシール断熱材などの工業製品としても幅広く活用され、家庭用品や工作物にも使用されています。

アスベストの事前調査とは

法改正に伴った規制強化により、元請け業者は工事前に対象の建築物にアスベスト含有建材が使用されているのか/いないのかを、しっかりと調査することが義務付けられました。元請け業者が適切に対策を施さない場合は罰則も適用されます。2023年10月より事前調査は資格を有する者が行うことになり、一部要件以上のものは公的機関に電子報告を行い、すべての調査結果は発注者、作業者に報告説明する必要があります。解体・改修工事を行う場合は原則すべての建築物がアスベストの事前調査が必要です。

ただし平成18年(2006年)9月1日以降は、一部製品を除きアスベスト含有の資材の使用は禁止され、平成24年(2012年)には全面禁止になりました。そのため建設時期がそれ以降のものであれば、目視調査以降のプロセスの必要はありません。 

《建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル 令和3年3月版》

アスベストの分析調査方法

アスベストの分析調査方法は、アスベスト含有量の基準値変更に伴い改正や制定がされてきました。分析には、「定性分析」と「定量分析」の2種類の方法があります。それぞれを簡単にご紹介しましょう。

【定性分析】
アスベストの含有率が0.1重量%超えているかの確認を行う分析方法です。国際規格ISO 22262-1を基準とした国内規格JIS A 1481-1と日本独自規格のJIS A 1481-2があります。方法としてはどちらを使用しても問題はありません。以下にJIS A 1481-1とJIS A 1481-2について簡単に解説します。

■JIS A 1481-1
偏光顕微鏡による分析方法です。国際規格ISO 22262-1を基準にしており、国際的にも広く活用されている分析方法です。実体顕微鏡と偏光顕微鏡を使用することでアスベストの形態や光学的特性を観察し判別を行います。アスベストを含有する層を特定できるので、アスベストのある部分の除去方法を選定可能です。結果までの所要日数も短いことがメリットですが、分析者の高度な力量を必要とします。また、おおよその含有量(推定質量分率)を求めることが可能です。(例:0.1-5% / 5-50% / 50-100% )

■JIS A 1481-2
位相差分散顕微鏡およびX線回折法、分散顕微鏡による分散染色法による従来からある日本独自の分析方法です。分析者の技量は問われませんが、サンプル全層の粉砕を行うため含有層の特定が難しく、「繊維状でない鉱物」まで判定してしまうことがあります。JIS-2を依頼する先が、偏光顕微鏡での確認まで行っているかを事前にチェックしましょう。
また含有層の濃度を薄めてしまうので、アスベストが含まれない判定が出てしまう場合があります。

【定量分析】
定量分析は、JIS A 1481-3、JIS A 1481-4、JIS A 1481-5の規格で行う分析方法です。何%アスベストを含有するかを検査し、除去工事の際のフィルター交換の目安にもなります。しかし定性分析でアスベスト含有と判定された場合は、前述の通り、JIS A 1481-1はおおよその含有量(推定質量分率)を求めることができるので、ほぼ規制値の0.1%を超えるため実際の検査は定性分析で十分と言えます。

通常の工事では定性分析のみで十分なため、デイラボでは高度な技術が求められるJIS A 1481-1による定性分析に特化して分析を行っております。

アスベスト分析調査会社の選び方のポイントとは?

ここからはアスベストの分析調査会社の選び方のポイントをお伝えします。特に工期に余裕がなく、迅速な分析調査を希望する場合はこの3つに重点を置きましょう。

選び方のポイント3つ

【ポイント1】分析調査にどのくらい時間がかかるのか
一般的なアスベストの分析調査には2週間近くかかると言われています。しかしそれにより工事のスケジュール変更を余儀なくされては、工期に間に合わない可能性も出てきます。できるだけ工期に影響の出ない迅速な分析が可能な分析調査会社を選ぶことが重要です。
また1日に処理できる上限数は分析機関によって差があります。注文のタイミングによっては、納期が大幅に変動するリスクがあります。処理能力に見合った適切な受注量をコントロールできている分析会社かどうか、事前に見極めておく事が重要です。

【ポイント2】分析報告書が正確で不備なく明確であるか
アスベスト分析の検査報告は都道府県などの公的機関に提出しなくてはいけません。報告書は正確で不備のないものであることが重要です。さらには改正される検査基準や関連の法についても反映されていなくてはいけません。また誰が見ても、わかりやすく明確でなくては、除去作業がスムーズにいきません。報告書の作成においても、以上をしっかりと網羅した実績の高い分析調査会社を選びましょう。 

【ポイント3 】専門の資格を有する技術者が在籍しているか
アスベスト分析の検査には非常に高い技術と専門性が要求されます。令和5年10月からは「厚生労働大臣が定めるものに行わせなければならない」という改正もなされています。そのため分析調査会社においてもレベルの高い技術者が存在する機関を選ぶことが非常に大切となります。アスベスト分析調査には「分析調査講習を受講し、修了考査(学科講習、実技講習)に合格した者」又は以下いずれかの条件を満たす分析者が求められます。

・社団法人日本作業環境測定協会Aランク又はBランク認定分析技術者
・石綿分析技術評価事業(公益社団法人日本作業環境測定協会)
・アスベスト偏光顕微鏡実技研修(一般社団法人日本環境測定分析協会)
・建材中のアスベスト定性分析技能試験(一般社団法人日本環境測定分析協会)
・JEMCAインストラクター(一般社団法人日本環境測定分析協会)

これらの資格を有する専門的な技術者のいる分析調査会社を選びましょう。

最短24時間で分析調査結果報告!デイラボのアスベスト分析とは

分析調査会社をどのように選べばいいか、多角的に解説しました。ここではアスベスト分析調査に、スピーディで高精度な分析力を発揮するデイラボの強みをご紹介していきます。

デイラボの分析プラン

アスベストの分析調査には時間がかかります。しかしデイラボの1DAYプランは受付後すぐに分析を開始し、最短24時間で報告書をメールで納品いたします。その他にも費用を抑えたプランをご用意しておりますのでご予算に応じてご利用いただけます。
プラン名納期の目安特徴
1DAYプラン24時間・アスベスト定性分析適用可能
Sプラン(Short)翌2営業日・アスベスト定性分析適用可能
Mプラン(Middle)翌3営業日・アスベスト定性分析適用可能
Lプラン(Long)翌7営業日・アスベスト定性分析適用可能
※1DAYプランを除くS~Lプランについては正午までの受付となります。
※20検体以上の場合は、20検体ごとにプラス1日の納期が必要となります。また層別分析に追加料金は必要ありません。

一目瞭然の報告書!

報告書は、1検体を1枚で確認できるという見やすさが最大の特徴。サンプルの外観写真や断面写真、現場層別分析の詳細もわかりやすく、具体的な素材名など必要で正確な情報を一目で確認することができます。含有箇所別に最適な除去方法選択することができるため、迅速な除去作業が可能となり工期に影響を与えません。簡潔で一目瞭然な報告書は、多くの建設業者様 からのお墨付きを得ています。

認定アスベスト分析インストラクターが高精度分析!

国内最大級のラボには「一般社団法人日本環境測定分析協会」が実施する「アスベスト分析法委員会認定JEMCAインストラクター」の保有資格者が3名在籍しており、在籍率国内№1を誇ります。他にも上記でご紹介した「アスベスト偏光顕微鏡実技研修(一般社団法人日本環境測定分析協会)」や「建材中のアスベスト定性分析技能試験(一般社団法人日本環境測定分析協会)」などの資格を持つ技術者が在籍しています。

さらに業界最高クラスの高性能機器を揃えており、すべての検体を2名以上で確認するクロス分析を行っています。これまで約50,000検体以上の分析を実施しており、お客様の満足の声を頂いております。迅速に高精度な分析結果を提供できるのはアスベスト分析のスペシャリストがいるからこそ可能です。

首都圏からのアクセスが抜群!

首都圏からのアクセスが抜群なのもデイラボの大きなメリットです。駐車場を完備しておりますので、車での持ち込みによる分析も可能で郵送による手間をかけません。最寄りの亀戸駅からは徒歩8分、錦糸町駅からは徒歩約10分です。東京駅なら約15分でお越しいただくことが可能。特に急ぎの結果が必要な方は、ぜひ直接サンプルをお持ち込みください。

アスベスト分析調査なら工期に影響のない1DAYプランのあるデイラボへ!

アスベスト分析調査を行うための分析調査会社の選び方のポイントを解説しました。解体・改修工事は安心でスムーズに行われなければなりません。そのためにも迅速なアスベスト分析調査と正確な報告書の作成が重要です。

デイラボは他社にはない1DAYプランを設定し、スピードと高精度な分析調査結果で工事をストップするような事態を防ぎます。なによりもデイラボはアスベストの分析を通じて、社会環境への確固たる安全作りを目指しています。そのため日夜研鑽し、社内独自の分析技術者の資格制度を別途設け、技術向上に向けた取り組みを積極的に行っています。

受付は全国対応しており、関東圏のお客様においては直接持ち込み頂けます。
国内最大級ラボを構えており、大量検体の分析を行うことも可能です。

アスベスト分析を検討される場合は是非デイラボまでお問い合わせください。
弊社では、アスベスト分析業務だけでなく、貴社社員・協力業者様向けのアスベスト事前調査についての勉強会なども行うことも可能です。

1時間程度のお時間を頂き、今回の法改正で変わったこと/今後対応しなければいけないこと/発注者様への説明/工事時に気を付けなければならないことなどをお話させて頂きます。
対面でもZOOMなどでのウェビナーでも対応可能ですので、まずはお気軽にお問合せください。
また、このような情報も含め、アスベストに関する最新情報をメールマガジンとして配信も行っております。

※配信対象は、お取引を頂きましたお客様に加え、お見積りを提出させていただきましたお客様も対象となりますので是非一度お問い合わせ頂ければと思います。