【東京都】まだ間に合う!アスベスト調査・除去等工事の補助金申請

本記事の要約

  • 東京都ではレベル1建材だけでなくレベル2・3建材も補助対象としている区があり、現在18区と2市でアスベスト補助金制度がある。
  • 10月末や年内で締め切る自治体もあるため、早めの確認と申請が重要。
  • アスベスト調査から除去・封じ込め・囲い込みなどの工事費まで補助対象となる。
  • 対象建材や補助金額、申請条件は自治体ごとに異なるため、最新情報を必ず確認しましょう。
  • アスベストに関する質問・相談、調査・採取・分析は実績や信頼性のあるデイラボへ。
皆様、アスベスト調査・除去等工事には補助金制度があることをご存じでしょうか。
デイラボでは本年5月頃に、全国における補助金制度の案内をさせていただきました。その中でも東京都はレベル1だけではなくレベル2や3も補助金の対象として制度を設けている区がございます。受付の締め切りが間近な区もございますので、今回は東京都に焦点を置き、今からでも間に合う東京都の最新の補助金情報を改めてお届けいたします。

是非最新情報をいち早くご確認の上、お役立てください。

アスベスト分析調査・除去工事等の補助金制度とは

国土交通省や厚生労働省は、民間建築物におけるアスベスト調査や除去工事に対する補助金の制度を設けています。
​
主な対象は、吹付けアスベストやアスベスト含有吹付ロックウール(レベル1建材)が施工されている可能性のある住宅や建築物です。その中でも​東京都では断熱材等(レベル2建材)や成形板等(レベル3建材)を対象としている区もあります。

補助金が支給される費用としては、対象建築物のアスベストの含有有無を調べるための分析調査費用、所有者等が行うアスベストの除去、封じ込めまたは囲い込み等の工事費用となります。これは住宅等のリフォームにより既存の建物を改修・解体する場合でも適用となるものです。

対象建材レベルや費用、申請の受付期間など具体的な制度の内容は自治体によって異なるため、余裕を持って事前に問い合わせを行うことが大切です。秋頃や年内で受付を締め切る自治体もありますが、年明けの2~3月まで受け付けている自治体もございますので、アスベスト対策として是非ご活用ください。

東京都における補助金制度

ここからは、10月時点での東京都における補助金情報をお伝えします。東京都では、18区と2市が補助金制度を設けており内容は市区によって異なります。ホームページ上の情報が最新とも限りませんので、各自治体へ内容や条件、最新の情報をきちんと確認し適切な手続きを行いましょう。
千代田区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1
・費用:1棟につき25万円まで
・期間:12月頃まで(予算無くなり次第終了)

【除去等工事】
・対象建材レベル:1
・費用:工事費用(消費税を除く)の3分の2(対象物の限度額範囲内)
・期間:9月頃(予算無くなり次第終了)
港区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1,2
・費用:費用の1/2、限度額10万円
・期間:年度の1月7日まで

【除去等工事】
・対象建材レベル:1,2
・費用:限度額50~200万(建築物による)
・期間:年度の1月7日まで
新宿区
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【分析調査】※区の調査員派遣も有り
・対象建材レベル:1
・費用:1棟につき25万円まで
・期間:11月28日まで(予算無くなり次第終了)

【除去等工事】
・対象建材レベル:1
・費用:工事費の2/3相当、限度額50~300万(建築物による)
・期間:10月31日まで(予算無くなり次第終了)
文京区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1,2
・費用:分析調査費用の1/2、上限10~20万円(建築物による)
・期間:令和8年1月30日まで

【除去等工事】
・対象建材レベル:1
・費用:工事費の3/2、上限200万円
    工事費の2/3、上限400万円
    工事費の5/6、上限500万円(建築物による)
・期間:令和7年10月31日まで
台東区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1(吹き付け材が露出した状態であること)
・費用:費用の1/2、上限10万円
・期間:記載なし

【除去等工事】
・対象建材レベル:1(吹き付け材が露出した状態であること)
・費用:費用の1/2、上限30~100万円(建築物による)
・期間:記載なし
墨田区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1
・費用:費用の1/2、上限10万円
・期間:令和8年1月30日まで(予算無くなり次第終了)
江東区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1,2
・費用:費用の1/2以内、上限10万円
・期間:令和8年3月31日まで
品川区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:記載なし
        (書面・目視調査でも含有有無が明らかにならなかった場合)
・費用:1棟につき上限5万円
・期間:令和8年3月25日まで、先着6件

【除去等工事】
・対象建材レベル:1
・費用:除去工事費用の2/3、限度額50~100万(建築物による)
・期間:令和7年12月10日まで、先着2件
目黒区
 ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1,2,3(例外有り)
・費用:分析調査費用の1/2以内、上限10~20万円(建築物による)
・期間:令和8年2月13日まで(予算無くなり次第終了)
大田区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1,2,3
・費用:分析調査費用の1/2、上限10万円
・期間:記載無し
杉並区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1,2,3
・費用:分析調査費用の1/2、上限5万円
・期間:令和8年2月27日まで(予算無くなり次第終了)
荒川区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1,2,3
・費用:経費の1/2、上限10万円
・期間:令和8年1月30日まで(予算無くなり次第終了)
豊島区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1
・費用:経費の1/2、上限10万円
・期間:毎年度2月15日まで
板橋区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1
・費用:上限5万円
・期間:予算無くなり次第終了
練馬区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1
・費用:費用の1/2、上限5~10万円
・期間:年度3月15日頃まで(予算無くなり次第終了)

【除去等工事】
・対象建材レベル:1
・費用:助成率3/2、上限200万円
    助成率1/2、上限400万円
    助成率19/24、上限600万円(建築物による)
・期間:年度3月15日頃まで(予算無くなり次第終了)
足立区
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【分析調査】
・対象建材レベル:1,2,3
・費用:費用の1/2、上限10万円
・期間:分析調査の終了後1年間

【除去等工事】
・対象建材レベル:1
・費用:除去工事費用の4/5、上限300万円
    除去工事費用の1/2、上限200万円(建築物による)
・期間:記載無し、申請を行った年度内に除去工事を完了させること
葛飾区
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【分析調査】
・対象建材レベル:1
・費用:調査費用の1/2、上限10~30万円(建築物による)
・期間:令和7年11月28日まで

【除去等工事】
・対象建材レベル:1
・費用:工事対策費用の1/2、上限30~100万円(建築物による)
・期間:令和7年11月28日まで
江戸川区
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1,2
・費用:調査費用の1/2、1棟につき上限10万円
・期間:記載無し
 ※要事前相談

【除去等工事】
・対象建材レベル:1
・費用:工事費用の2/3、上限30~100万円(建築物による)
・期間:記載無し ※要事前相談
八王子市
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【分析調査】
・対象建材レベル:1
・費用:1棟につき上限25万円
・期間:記載無し、先着順
府中市
ホームページ

【分析調査】
・対象建材レベル:1
・費用:上限10万円
・期間:記載無し

【除去等工事】
・対象建材レベル:1
・費用:経費の19/24・1/2、上限100万円(建築物による)
・期間:記載無し

その他の道府県における補助金制度

東京都だけではなく、他の道府県内の各自治体でも、独自にアスベスト調査や除去工事に関する補助金の制度を設けています。​
全国のアスベスト補助金情報は是非下記にて今一度ご確認ください。

【お役立ち資料】知らないと損する!全国のアスベスト補助金情報を一括把握 自治体別一覧資料を無料ダウンロード

デイラボでは、全国の都道府県および市区町村を対象に、アスベストに関する補助金制度の有無、対象となる工事の種類(調査・除去)、補助金額、条件、申請先URLなどを網羅的に調査・整理したものを提供しております。ご利用の際は今一度最新情報をお調べの上、是非お役立てください。

まず、ご自身の地域における補助金制度の有無を確認しましょう。
各市区町村によって条件は異なります。申込期間が無い場合でも予算に達し次第、受付終了という市区町村もありますので、きちんと各市区町村のWebサイトで申込条件や手順を確認し余裕をもった対応を心掛けましょう。

補助金に関するよくある質問

補助金制度は各自治体によって申請方法や条件が様々です。初めて補助金を利用する方は何に注意すればいいのか不明点や心配事も多く発生してしまうことと思います。実際デイラボへも、補助金の申請方法が分からないので手伝ってほしいというご相談をいただくこともございました。
そこで今回は、補助金制度に関してのよくある質問をまとめましたのでお役立てください。

調査や工事を始める前に申請が必要ですか?

多くの自治体では「調査・工事前に申請が必要」ですが、一部では事後申請を認める場合もあります。
自治体ごとの募集要項を必ず確認し、着手前か事後申請で間に合うか判断しましょう。

全額を補助金で賄うことが可能ですか?

自治体によります。また、全額支給と記載があっても基本的に上限があります。
調査に関しては調査費用の1/2・上限25万円、除去工事等に関しては工事費用の1/2や2/3・上限100~300万円という条件が特に多く見受けられます。

誰が補助金を受領出来ますか?

補助対象者(=補助金を受け取れる人)は原則として、建築物の所有者(登記上の所有者)です。また自治体によっては、所有者の委任を受けた管理者・使用者や借家人・テナント(所有者の同意書がある場合)などが対象になることもあります。

代理で申請することはできますか?

はい。所有者の委任を受けた管理会社・施工業者・コンサルタントが代理で申請できる自治体もあります。
ただし、委任状の提出契約関係の明示が求められるため、必ず制度要項を確認しましょう。

注意しておくべきことはありますか?

申請から補助金を受け取るまでには必要な提出書類や期日、支給の対象となる建材レベルなど、細かな条件があります。各自治体によって異なりますので、きちんと確認をし適切な手順で申請しましょう。
また、補助金には予算上限・受付期間がある自治体がほとんどです。申請には余裕を持った対応を心掛けましょう。

まとめ:アスベスト調査・採取・分析は信頼と実績のデイラボへ

本記事では、以前全国の情報をお届けしたアスベストの調査・除去工事等に利用できる補助金制度について、東京都に焦点を置き改めて解説しました。東京都における制度はレベル2や3を対象としている区があり、受付の締め切りが間近な区もございます。今一度最新の情報を確かめ、利用できる制度は積極的に有効活用しましょう。

弊社では事前調査一式、採取、分析だけといった依頼もお受けすることが出来ますので、是非ご相談ください。その他アスベストに関して初歩的な質問でも構いません。会社のアスベスト対策に関しての体制づくりも一からサポートいたします。

ご相談・ご不明な点等ございましたら、お気軽に株式会社デイラボまでお問い合わせください。

TIPS「石綿とは?

 「石綿」とは「せきめん」「アスベスト」とも呼ばれており細長い形の天然の鉱物繊維である。
 優れた特性を持っている反面、微細なものがいったん空気中に放出されると、消滅することなく長期浮遊し、人がそれを吸い込むと病気になる危険性が高まることから、石綿ばく露を防止することは極めて重要な課題となっている


引用:建設業労働災害防止協会|石綿作業主任者技能講習テキスト


<調査結果報告書 サンプル>
<分析結果報告書 サンプル>
また当社では、アスベスト分析業務だけでなく、貴社社員・協力業者様向けのアスベスト事前調査についての勉強会なども行うことも可能です。

1時間程度のお時間を頂き、法改正で変わったこと/今後対応しなければいけないこと/発注者様への説明/解体や修繕等の工事時に気を付けなければならないことなどをお話させて頂きます。
対面でもZOOMなどでのウェビナーでも対応可能ですので、全国どのエリアのお客様でもまずはお気軽にお問合せください。
また、このような情報も含め、アスベストに関する最新情報をメールマガジンとして配信も行っております。

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