アスベストのレベル1・2・3とは|違いや対象建材・工事手順を解説

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2023.10.11

アスベストのレベル1・2・3とは|違いや対象建材・工事手順を解説
  • アスベスト含有時の工事フローは、多くの手順と注意事項を含むため、非常に複雑で時間がかかる
  • 含有みなしとしてしまうと、含有している場合と同様にこの作業を行う必要がある
  • 含有の可能性が高い建材や、採取が困難である場合はみなしは有効となる
  • 過去実績より、分析が可能であれば分析を行った方が安価となるケースが多い

アスベストは、過去に広く建築材料として利用されていましたが、健康への影響が明らかになり、多くの国でその使用が制限されています。
そして、アスベスト(石綿)が含まれる建材は、発じん性の違いなどから「レベル1・レベル2・レベル3」に分類されます。
レベルによって対象となる建材や作業時に必要な飛散防止措置などが異なるため、解体・改修工事を行う際には、それぞれの違いを理解しておくことが重要です。
また、アスベスト含有として扱う「みなし」の場合においても、安全を確保するためには同様の手順が必要となります。

本記事では、アスベストのレベル1・2・3の違いや代表的な建材、それぞれの工事・作業手順について分かりやすく解説します。

アスベストのレベルとは

アスベスト建材の「レベル」とは、アスベスト建材を取り扱う際の安全対策の厳密さを示す指標です。アスベストは健康に対して非常に危険な素材であるため、これを扱う際には特定の安全対策が必要とされます。

レベル1レベル2レベル3
発じん性著しく高い高い比較的低い
主な建材吹付け石綿など保温材・断熱材・耐火被覆材など成形板など
代表例吹付け石綿配管保温材などスレート、石綿含有けい酸カルシウム板第1種など
作業時の考え方隔離・負圧管理などの厳重な飛散防止措置隔離・湿潤化などの飛散防止措置湿潤化などの飛散措置

レベル1には、主に吹付け石綿など、発じん性が著しく高い建材が該当します。
天井や壁、梁・柱などに使用されているケースがあり、除去作業では特に厳重な飛散防止措置が必要です。

レベル2には、石綿を含有する保温材・断熱材・耐火被覆材などが該当します。
配管やボイラー、ダクト、梁・柱などに使用されていることがあり、レベル1と同様に飛散リスクを考慮した対策が必要です。

レベル3には、スレートやけい酸カルシウム板第1種をはじめとする石綿含有成形板などが該当します。
屋根・外壁・天井・床など幅広い箇所に使用されています。レベル1・2と比較すると発じん性は低いものの、切断や破砕によって粉じんが発生するおそれがあるため、湿潤化など適切な飛散防止措置を講じて作業する必要があります。

このようにアスベストの建材レベルは、主に建材の種類や発じん性などによって分類されます。
数字が小さいほど発じん性が高く、レベル1が最も飛散リスクの高い区分で安全対策がより厳密になります。

アスベスト含有、及び含有みなし時の工事フロー

アスベスト含有時の工事フローは、レベル1・レベル2・レベル3それぞれで必要な措置や作業内容が異なり、多くの手順と注意事項を含むため、非常に複雑で時間がかかる可能性があります。

以下の厚生労働省のマニュアルでは、アスベスト含有、もしくは含有みなしとした場合には、図の黄色部分の作業をすべて行う必要があると記載されています。加えて、この大半の作業は有資格者が行う必要があります。

また、対象となる建材のレベルや作業内容によっては、隔離・養生・湿潤化などの飛散防止措置や、所轄への届出が必要となる場合があります。専門的な知識と技術が求められることから、作業期間だけでなくコストも考慮する必要があります。

■レベル1・2フロー

参考:《厚労省》建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び 石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル(P80)

■レベル3フロー

参考:《厚労省》建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び 石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル(P83)

注意していただきたいのは、含有みなしとしてしまうと、含有している場合と同様にこの作業を行う(図中の黄色部分は全て実施する必要がある)必要があるところです。 アスベストが含有していない可能性があるにも関わらず、大部分をみなしとしてしまうと思いもよらないコストと時間がかかってしまうかもしれません。

アスベスト分析調査を推奨する理由

必要な作業が多くなってしまうことだけでなく、一般的には「処分費用>採取・分析費用」となるため、アスベスト含有の確率を全く考慮しなければ、分析を行った方が安価に対応できます。

更に、デイラボにおける含有の確率としては、

含有は2~3割程度であり、残りの「7~8割については含有なし」

という結果になっております。含有なしと判定されれば多くの作業を行わずに済みます。

※建材の種類によっては非含有の割合が更に上がるもの(石膏ボード等)もあります。
※デイラボに依頼のあった分析調査の過去実績(2026年2月現在)

みなしを選択するケース

反対に、みなしを選択すべきケースとしては以下のような場合となります。

みなしが採用されるパターン

①再資源化の需要がない(再資源化には、石綿なしを証明する必要あり)

②含有の可能性が高い(特定年代のレベル1、レベル2建材に多い)

③検体の採取が困難である(公共空間や危険個所)

④作業範囲が極端に狭い(エアコン設置工事等)

アスベスト含有の確率と費用の関係性

アスベスト調査や分析を行うか、含有とみなして工事を進めるかを判断する際には、建材の種類や施工年代、分析費用、実際の除去費用などを踏まえて検討する必要があります。
そして「アスベスト分析調査」or「みなし」の判断においては、アスベスト含有の確率が大きく影響してくるためこれらを関係性を纏めると以下のように考えられます。

アスベスト含有の確率が高い建材に対しては、採取・分析を行った結果、含有していた場合は更に処分も対応しなければならないのでトータル費用は高額になります(パターンA)
このような状況の場合は、みなし判定で採取・分析費用を圧縮するという対応は有効と言えます(パターンB)

逆に、アスベスト含有の確率が低い建材に対しては、採取・分析を行った方が安価に対応できるケースが多くなります。(パターンC)
アスベスト含有の確率が低にも関わらずみなし判定として扱ってしまうとコスト効率は悪くなる可能性が高くなります。(パターンD)

まとめ:アスベスト調査・採取・分析は信頼と実績のデイラボへ

アスベスト含有時、含有みなし時に行う作業はとても多く複雑です。 検査対象・工事の状況などから最適な方法で対策を実施し、適切な工事の実施を行って頂ければ幸いです。

弊社では事前調査一式、採取、分析だけといった依頼もお受けすることが出来ますので、是非ご相談ください。その他アスベストに関して初歩的な質問でも構いません。会社のアスベスト対策に関しての体制づくりも一からサポートいたします。
ご相談・ご不明な点等ございましたら、お気軽に株式会社デイラボまでお問い合わせください。

TIPS「石綿とは?」

「石綿」とは「せきめん」「アスベスト」とも呼ばれており細長い形の天然の鉱物繊維である。
優れた特性を持っている反面、微細なものがいったん空気中に放出されると、消滅することなく長期浮遊し、人がそれを吸い込むと病気になる危険性が高まることから、石綿ばく露を防止することは極めて重要な課題となっている。

引用:建設業労働災害防止協会|石綿作業主任者技能講習テキスト

<調査結果報告書 サンプル>

<分析結果報告書 サンプル>

また当社では、アスベスト分析業務だけでなく、貴社社員・協力業者様向けのアスベスト事前調査についての勉強会なども行うことも可能です。 1時間程度のお時間を頂き、法改正で変わったこと/今後対応しなければいけないこと/発注者様への説明/解体や修繕等の工事時に気を付けなければならないことなどをお話させて頂きます。 対面でもZOOMなどでのウェビナーでも対応可能ですので、全国どのエリアのお客様でもまずはお気軽にお問合せください。

また、このような情報も含め、アスベストに関する最新情報をメールマガジンとして配信も行っております。 ※配信対象は、お取引を頂きましたお客様に加え、お見積りを提出させていただきましたお客様も対象となりますので是非一度お問い合わせいただければと思います。

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