アスベスト分析について-デイラボ
本記事の要約
- 健康被害を引き起こすアスベストの分析方法には、定性分析または定量分析という方法がある
- 定性分析・定量分析とはどのような分析なのか、サンプリングの方法も合わせて解説
- 調査を進める上では定性分析で十分と言える
- デイラボではスピーディーで高性能な分析を行うことが可能
目次
- 1. アスベスト定性分析の認定と背景
- 2. デイラボのアスベスト分析の強み
- 2.1. 1DAYで結果が届くスピーディーさ
- 2.2. 確かな技術で高精度の分析結果
- 2.3. 抜群のアクセスの良さ
- 2.4. 簡単明瞭な報告書
- 2.5. 業界最高水準の高性能機器を導入
- 2.6. 確実な納期履行
- 2.7. 問い合わせへのスピード対応・専門要員
- 3. アスベスト(石綿)とは
- 4. アスベスト分析やサンプリング方法について
- 4.1. 定性分析
- 4.2. 定量分析
- 4.3. サンプリング(採取)方法
- 5. 空気中に含まれるアスベスト濃度測定
- 6. 建材に含まれるアスベスト分析
- 7. 検査項目
- 8. 保有資格
- 9. ご依頼から結果報告までの流れ
- 9.1. 関連サイト、法令ページ
- 10. まとめ:アスベスト分析なら信頼と実績のデイラボへ
アスベスト定性分析の認定と背景
アスベストは、耐久性や耐火性、断熱性に優れ経済的に安価だったため、1970〜1990年代に 建築材料として大量に使用された素材です。しかしアスベストを吸入することで、肺がんやアスベスト肺などの悪性疾患を発症させることが判明し、2006年には輸入、製造、使用が禁止されました(代替品が確立していない特定分野の部材を除く。2012年には全面禁止)。今後解体修繕する建築物からはアスベストが飛散する可能性が高く、健康被害を及ぼす危険性があります。そのため自主施工主は、アスベストの有無の調査や対策が義務付けられました。 デイラボではアスベスト定性分析について、ISO規格及びJIS規格に基づく認定を取得しています。本記事ではアスベストの分析方法やご依頼までの流れを詳しくご紹介します。
デイラボのアスベスト分析の強み
1DAYで結果が届くスピーディーさ
解体工事をスムーズに進めるためにも、アスベストの分析を迅速に行うことは重要です。業界最短のスピードを誇るデイラボの「1DAY プラン」は、1日で分析結果をお手元に届けることが可能です。分析を受け付けてから24時間以内には、メールで結果の報告書をお届けいたします。
確かな技術で高精度の分析結果
すべてのサンプルにおいて、2名以上での顕微鏡での確認を行うクロス分析を実行しています。(一社)日本環境測定分析協会認定アスベスト分析インストラクター達が、責任をもって高精度の分析をお約束します。
抜群のアクセスの良さ
抜群のアクセスの良さもデイラボの大きなメリットです。最寄りの亀戸駅から徒歩8分、錦糸町駅からは徒歩約10分しかかかりません。東京駅なら、約15分でお越しいただくことが可能です。錦糸町IC からは車で4分しかかからない立地で、駐車場完備のためお車でサンプルをお持ち込みいただけます。
特に急ぎの結果が必要な方は、ぜひ直接サンプルのお持ち込みいただくことをおすすめします。
簡単明瞭な報告書
スーパーゼネコン様からのお墨付きを得た報告書は、1検体を1枚で確認できるという簡単明瞭さが特徴。サンプルの外観写真や断面写真、現場層別分析の詳細を表示し、具体的な素材の名称も報告しますので、最適なアスベスト除去方法の選択が可能です。
業界最高水準の高性能機器を導入
分析には業界トップクラスの高性能機器を導入しています。最高水準の性能を持つX線回折装置(XRD)、走査型電子顕微鏡(SEM)を導入し、判断の難しい特殊なサンプルでも測定を可能にしています。
確実な納期履行
大量の注文が来ても納期を確実に履行できるように、スタッフ数、分析機器の台数ともに業界内ではトップレベルのキャパシティを保有しています。一般的な分析会社では数カ月を要するような大型案件も迅速に対応が可能です
問い合わせへのスピード対応・専門要員
取引開始までの煩わしい手続きは必要ありません。営業員含めて石綿含有調査者の資格者が多数在籍しているため、各種アスベストに関する相談が可能です。
アスベスト(石綿)とは
「アスベスト(石綿)」とは天然に産出される「繊維状けい酸塩鉱物」のことで、「せきめん」や「いしわた」とも呼称され、以下の6つの種類がありすべてが分析の対象です。
分類 | アスベスト(石綿)名 |
---|---|
蛇紋岩系 | クリソタイル(温石綿・白石綿) |
角閃石系 | アモサイト(茶石綿) クロシドライト(青石綿) アンソフィライト(直閃石綿) トレモライト(透閃石綿) アクチノライト(陽起石綿) |
アスベストは繊維が非常に細く飛散しやすい物質です。吸入すると肺がんやアスベスト肺のほかに中皮腫や、びまん性胸膜肥厚などの健康被害を及ぼすことが指摘されています。
アスベスト分析やサンプリング方法について
アスベストの分析方法には「定性分析」と「定量分析」の2種類がありますが、工事を進めるにあたっては、定性分析のみで十分ということからデイラボでは定性分析に特化して対応しています。
定性分析
定性分析は簡単に言うとアスベストの含有が「有」か「無」かを、判定する方法です。詳しく解説しますと、アスベストの含有率が0.1重量%超えているかの確認を行う分析方法になります。国際規格であるを基に国内の規格として導入されたJIS A 1481-1と従来の規格であるJIS A 1481-2の2タイプがあり、どちらの方法で行っても問題はありません。 以下にJIS A 1481-1とJIS A 1481-2にどのような違いがあるのかを解説します。 【JIS A 1481-1】 国際規格ISO 22262-1を基準にした偏光顕微鏡による分析方法になり、広く活用されています。層別に前処理や含有層の特定層別に分析を行うことが可能で、精度が高く所要日数も短いことが特徴です。アスベストを含有する層の特定が可能なので含有箇所ごとに除去方法を選定できます。 【JIS A 1481-2】 位相差分散顕微鏡およびX線回折法による分析方法です。サンプル全層の粉砕を行うため、含有層の特定が難しい方法です。含有層が希釈されるのでアスベストを含まない判定が出る可能性があります。分析者の技量に依存しませんが、アスベストと似た鉱物まで判定してしまうことがあります。 またX線回折法のみではアスベストと同じ組成の物質の判別までは難しいため、さらにアスベストの形状の確認や繊維の有無を位相差顕微鏡で確認して判別を行います。
定量分析
定量分析は、JIS A 1481-3、JIS A 1481-4、JIS A 1481-5の規格で行い、アスベストを何%含有しているかを判定する分析方法になります。通常、定性分析でアスベスト含有と判定された場合は、規制値の0.1重量%を超える可能性が高いため調査を進めるなら定性分析で十分と言えます。
サンプリング(採取)方法
デイラボはアスベスト分析が専門であり、調査は行っておりません。事前調査については専門業者をご紹介することも可能なのでご相談ください。サンプル(検体)についての採取方法を簡単にご説明します。 ・吹付材の場合は、ゴルフボール1~2個程度の大きさ(体積)を採取する ・成形板、石膏ボード、ケイカル板、天井材等の場合は5㎝角程度の大きさのものを採取する ・仕上塗材、長尺シート、Pタイル等の場合は、3~5㎝角程度またはスプーン大さじ2杯分程度のものを採取する ・鉄骨や梁に当たる部分まで採取を行う 必ず防塵マスク等を着用の上、採取箇所を湿潤し、飛散したアスベスト粉塵を吸い込まないよう安全性に細心の注意を払ってください。サンプルを採取した部分からもアスベストの飛散の危険性があるため、採取部分に布テープを貼る等の飛散防止対策を取りましょう。 ※2023年10月1日からは、一般石綿含有建材調査者等の資格が必要となります 建材毎の採取方法については、以下動画にて解説しております。
空気中に含まれるアスベスト濃度測定
空気中に含まれるアスベスト濃度の分析方法は測定場所により異なりますが、解体現場の場合は主に以下の3タイプの条件で実施されます。 ・施工区間区内(作業室内) ・施工区画前室などの室内環境や排気箇所 ・敷地境界(周辺屋外) 測定方法は一般的に屋外や室内の空気をポンプで吸入し、フィルターに付着したアスベストを位相差顕微鏡で計測します。ただしその方法では、アスベスト以外の化学繊維を計測してしまう可能性もあるため、分散染色法を用いることもあります。環境省ではアスベストの大気汚染状況の把握と国民への情報提供として、毎年大気濃度調査結果を公表しています。
建材に含まれるアスベスト分析
デイラボでは建材に含まれるアスベスト分析は、層別分析については対応しています。対応方法はJIS A 1481-1のみとなります。分析の結果報告書の断面または外観写真で層別に報告が可能です。ただし定性分析方法のJIS A 1481-2については、サンプル全体を粉砕しなくてはいけないため、層別分析の対応はできません。 また岩綿吸音板に石膏ボードが二重貼りされているような建材の場合は、同一建材ではないので、原則的に定性分析のJIS A 1481-2や定量分析のJIS A 1481-3等の方法で分析は行えません。そのような建材の場合は、定性分析のJIS A 1481-1のみでの分析となり、各層に分けて推定含有率を測定することになります。
検査項目
・建材の中にあるアスベストの定性分析 ・建材の中にあるアスベストの定量分析
保有資格
デイラボには(一社)日本環境測定分析協会アスベスト分析法委員会認定 JEMCAインストラクター の資格保有者が3名在籍しており、在籍資格保有者数全国ナンバー1を誇ります。(2022年9月現在) JEMCAインストラクターとは、(一社)日本環境測定分析協会が認定した環境測定分析における知識や技術に優れたエキスパートのことです。アスベスト分析の資格では、最上位の資格となります。経験と実績に裏打ちされた技術力で高精度の分析をお約束します。
ご依頼から結果報告までの流れ
ご依頼と調査の流れは以下の通りです。 【1】お見積り・お問い合わせ まずはお気軽にお問い合わせください。お電話(03-3684-6110)でのご連絡も承っております。 【2】サンプル採取 サンプルの採取は基本的にお客様に行っていただきます。現地採取が必要な場合はご相談も承っております。建築物のアスベスト事前調査に関しては、弊社グループの専門会社「株式会社アスマップ」をご紹介させていただくことが可能です。 【3】分析サンプルのお預かり 分析サンプルは直接お持ち込みいただくか、郵送にて承ります。デイラボは駐車場完備のため、お車でお越しいただくことが可能です。郵送の場合は必ず追跡が可能な宅配便やレターパックをご使用ください。 ※サンプルの持ち込み・郵送の注意ポイント サンプルは厚手のチャック付きポリ袋(ダブルチャック)に入れ、中身が漏れ出さないように密閉して厳重に梱包をお願いいたします。 ※詳細なフローはこちらをご確認ください。 【4】アスベスト分析 定性分析による方法でアスベスト分析をスピーディーに行います。また必ず複数でのクロスチェックを行い、信頼度の高い分析結果をお約束します。 【5】分析結果報告書 納期期日までにメールにて結果報告書をお届けいたします。電子押印を附したPDFデータにて確認できる明瞭な報告書です。外観写真とサンプルの断面写真とともに、具体的な素材名と層別の分析結果をご報告するので、最適なアスベスト除去方法を選択することができます。
関連サイト、法令ページ
アスベストに関する情報の関連サイトや法令ページをご紹介します。ぜひ参考にしてください。 ■関連サイト 環境省「大気汚染対策」 国土交通省「建築基準法による石綿規制の概要」 環境省「石綿(アスベスト)問題への取組」 環境省「建築リサイクル法の概要」 ■法令ページ 建築基準法 労働安全衛生法(石綿障害予防規則を含む) 大気汚染防止法 廃棄物処理法
環境省「大気汚染対策」 国土交通省「建築基準法による石綿規制の概要」 環境省「石綿(アスベスト)問題への取組」 環境省「建築リサイクル法の概要」 建築基準法 労働安全衛生法(石綿障害予防規則を含む) 大気汚染防止法 廃棄物処理法
まとめ:アスベスト分析なら信頼と実績のデイラボへ
デイラボはアスベストの分析を通じて、社会環境への確かな安全づくりに貢献します。またスピーディーな分析が可能なため、工事をストップするような事態を防ぐことが可能です。アスベスト分析なら、迅速で高精度の分析をお約束する信頼と実績のデイラボにぜひお任せください。
弊社では、アスベスト分析業務だけでなく、貴社社員・協力業者様向けのアスベスト事前調査についての勉強会なども行うことも可能です。 1時間程度のお時間を頂き、今回の法改正で変わったこと/今後対応しなければいけないこと/発注者様への説明/工事時に気を付けなければならないことなどをお話させて頂きます。 対面でもZOOMなどでのウェビナーでも対応可能ですので、まずはお気軽にお問合せください。
また、このような情報も含め、アスベストに関する最新情報をメールマガジンとして配信も行っております。 ※配信対象は、お取引を頂きましたお客様に加え、お見積りを提出させていただきましたお客様も対象となりますので是非一度お問い合わせ頂ければと思います。